権力を持つと失ってしまうもの。~札幌心療内科マンガ

◆ 成功すると、人はなぜ変わるのか?

「成功したら人格が変わった」
「偉くなってから人が変わった」

そんな話を聞いたことはありませんか?

実はこれ、単なる噂話ではありません。

心理学の研究では、
権力を持つと共感性が低下しやすい
という傾向が報告されています。

◆ 権力と共感の関係

カナダの心理学者ホグヴィーン博士らの研究によると、

「人間は成功したりして権力を持ったりすると、
他人の立場になって考えることができなくなったり、
思いやりを持つ気持ちを失ってしまう」とされています。

つまり、

成功や地位は
判断力を高める一方で、
共感力を鈍らせる可能性があるのです。

◆ なぜそんなことが起こるのか?

理由は単純です。

権力を持つと、

・反論されにくくなる
・注意されにくくなる
・自分の意見が通りやすくなる

その結果、

「自分の感覚が正しい」
という感覚が強まりやすい。

無意識のうちに、
他者の立場に立つ必要性が減っていくのです。

◆ ネット炎上や家庭不和も同じ構造

実際、成功した人が思い上がった発言をして炎上する
というケースは珍しくありません。

また、成功した社長が
家族とうまくいかなくなる

という話もよくあります。

これは性格が悪くなったというよりも、

視点の偏りが強まった結果
と考えるほうが自然です。

◆ 一番大切なのは「自覚」

重要なのは、

「自分もそうなる可能性がある」

と認識しておくことです。

成功したら終わりではありません。

成功したときこそ、
気をつける。

まさに、

「勝って兜の緒を締めよ」

この言葉は、
人間関係においてこそ重みがあります。

◆ 対等という意識を忘れない

周りの人が
少し物足りなく見えることがあっても、

「対等な人間なんだ」

と意識すること。

それだけで、共感のスイッチは戻りやすくなります。

成功した後の姿勢こそが、
本当の評価を決めるのです。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)