長い人生に疲れかけてる方へ。~札幌心療内科コラム

「この先、何十年も頑張らなきゃいけない。」
そう考えた瞬間に、
どっと疲れてしまうことがあります。
仕事のこと。
お金のこと。
人間関係のこと。
将来のこと。
先のことまで考え始めると、
人生は急に重たく感じられます。
しかし、実は人間の心は、
そんなに遠い未来まで抱えられるようにはできていません。
心理学では、人は未来の不確実な出来事を考え続けるほど、不安が大きくなりやすいことが知られています。
まだ起きてもいない出来事まで想像してしまい、
心だけが先回りして疲れてしまうのです。
だからこそ、つらいときは、
人生全部を生きようとしなくていい。
まずは、この五分だけ。
そう考えてみてください。
この五分だけ呼吸をする。
この五分だけ仕事をする。
この五分だけ休む。
この五分だけ散歩する。
五分が終わったら、
また次の五分。
その繰り返しで十分です。
考えてみれば、
人生も、一日ずつ進んできました。
一週間まとめて生きることも、
一年まとめて生きることもできません。
いつだって、「今この瞬間」の積み重ねです。
長い人生に疲れてしまった時は、
十年後のことは考えなくても大丈夫です。
明日のことも、少し横に置いておきましょう。
今この五分だけ。
それだけを大切にしてみてください。
その五分が積み重なって、気づけば今日が終わり、
また明日につながっていきます。
人生とは、長い時間を一度に生きることではなく、
「今この五分」を何度も積み重ねていくことなのかもしれません。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



