大人も実は赤ちゃんという話。~札幌心療内科コラム

赤ちゃんって、眠くなると泣きます。
お腹が空くと泣きます。
機嫌が悪くなると泣きます。
周りの大人は、
「眠いんだね。」
「お腹が空いたんだね。」
と考えて、
まずは寝かせたり、ご飯を食べさせたりします。
では、大人はどうでしょうか。
実は、根本的には、あまり変わりません。
心理学では、人間の心や感情は、
体の状態から大きな影響を受けることが知られています。
睡眠不足になると、イライラしやすくなります。
集中力も落ちます。
不安も強くなります。
空腹のときは、
ちょっとしたことで怒りっぽくなったり、悲観的になったりすることがあります。
つまり、
「人生に疲れた。」と思っていたら、
実はただ眠かっただけ。
「何もかも嫌だ。」
と思っていたら、
実はお腹が空いていただけ。
そんなことは、意外と珍しくありません。
もちろん、すべての悩みが睡眠や食事だけで解決するわけではありません。
でも、心がつらいときほど、
難しいことを考える前に、まずは体をいたわってみてください。
好きなものを食べる。
ゆっくり眠る。
お風呂に入る。
少し休む。
そんな当たり前のことが、
思っている以上に心を元気にしてくれることがあります。、
ですので、つらい日や、何もやる気が出ない日は、
「自分はダメなんだ。」
と責める前に、
「赤ちゃんだったら、まず寝かせてもらって、ご飯を食べさせてもらうよな。」
そんなふうに考えてみてください。
案外、あなたの心に必要なのは、
気合いや根性ではなく、睡眠と食事なのかもしれません。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



