いい反省と悪い後悔の違い。~札幌心療内科コラム

◆ 「反省」という名の、終わらない自分イジメを止める話。
夜ベッドに入ったときや、ふとした瞬間に過去の失敗が頭をよぎり、
何度も何度も自分を責めてブルーになってしまう…そんなあなたに必見のコラムです。
多くの人は何度も何度も自分を責めることを「深く反省している証拠」だと思い込んでいますが、
心理学の視点から見ると、これは大きな間違いです。
あなたがやっているそれは、成長のための反省ではなく、
メンタルをボロボロにする自傷行為になっている可能性があります。
今回は、心を前向きに整える正しい反省と、自分を傷つけるだけの「脳の罠」の境界線についてお話しします。
◆ 「正しい反省」と「ただの自傷行為」の境界線
心理学や認知行動療法の世界において、
過去の失敗を頭の中で何度も何度もループさせて思い悩む現象を「反芻思考」と呼びます。
この反芻思考こそが、人間のメンタルを最も疲れさせ、自己肯定感をどん底まで叩き落とす原因です。
過去の変えられないデータに対して「なぜ」「どうして」と苦しみ続けるのは、
自分の心を傷つけているという意味で「自傷行為」であり、
同時に「悩むことで、何か重大な問題に向き合っているような錯覚」を得ているという意味で
「自慰行為」になってしまっているのです。
そこには「これからの未来を良くする」という建設的な視点が一切ありません。
◆ 脳の脳内ループをピタッと止めるルール
脳は放っておくと、変えられない過去やまだ見ぬ未来の不安へ勝手に脱走してしまう性質を持っています。
だからこそ、頭の中で自分を責める独り言が始まったら、強制的にシャットダウンする仕組みが必要です。
例えば、モヤモヤとした後悔が浮かんだら、「次からは〇〇する」と具体策を1行だけ紙に書き出します。
アウトプットすることで、脳は「このタスクは処理された」と認識しやすくなります。
反省を自分にバツを与えるための儀式として使うのではなく、未来のあなたをラクにするための作戦に使うのが吉です。
苦しい時はぜひ実践してみていただければとおもいます。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



