やる前からあきらめる人へ。~札幌心療内科コラム

「どうせ無理だから。」

そう思って、何かを始める前にあきらめてしまったことはありませんか?

資格試験。
転職。
恋愛。
ダイエット。
新しい趣味。

実は、人間は「失敗する未来」を想像するのは得意ですが、
「成功する未来」を想像するのはあまり得意ではありません。

だから脳は、
「やらない方が傷つかない。」
という結論を出しがちです。

確かに、その場だけ見れば合理的です。
失敗しなければ落ち込まなくて済みますし、恥もかきません。

でも、その選択を続けていると、失敗もしませんが、成功することもありません。
人生はほとんど変わらないままになってしまいます。

さて、ここで面白い話があります。

成功哲学で知られるナポレオン・ヒルの話として、こんなものがあります。

彼が3万人の男女に「人は何回チャレンジしたらあきらめるのか」を調査したところ、平均はなんと1回以下だった、というのです。

つまり、多くの人は「何度も失敗した末にあきらめる」のではありません。

実際には、
「やる前から無理だと思う」
「一度うまくいかなかっただけで、自分には向いていないと決める」
「本格的に失敗する前に、挑戦そのものをやめてしまう」
ということが非常に多いのです。

人は何十回も挑戦して失敗する前に、

一回失敗しただけで、

「向いていない。」

と結論づけてしまうことが少なくありません。

考えてみると、不思議ですよね。

赤ちゃんは歩けるようになるまで何度も転びます。

それでも、
「自分には歩く才能がない。」とは考えません。

転んでは立ち、また転んでは立つ。
それを繰り返した結果、歩けるようになります。

ところが大人になると、

一度断られた。
一度失敗した。
一度うまくいかなかった。

それだけで、

「もうダメだ。」

と思ってしまうことがあります。

もちろん、努力すれば必ず成功するとは言えません。
でも、一回であきらめてしまえば、その成功の可能性はゼロになります。

まずは一回。

それでもダメなら、もう一回。

その積み重ねが、少しずつ未来を変えていくのです。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)