実は貧乏ゆすりには意味がある、という話。~札幌心療内科コラム

貧乏ゆすり。
子どもの頃から、
「やめなさい」
「行儀が悪い」
「みっともない」
と言われ続けてきた人も多いと思います。
実際、人前でやると相手を不快にさせることもありますし、マナーとしては控えたほうがいい場面もあるでしょう。
しかし実は、貧乏ゆすりそのものには意外なメリットもあります。
というのも、人間の体は長時間じっとしていることがあまり得意ではありません。
デスクワークや勉強で何時間も座り続けていると、血流が悪くなったり、足がむくんだり、集中力が落ちたりします。
そこで無意識に起こるのが、足を小刻みに動かす行動です。
実際、医学の分野では「下肢静止不能症候群(むずむず脚症候群)」の研究などからも、足を動かすことで不快感が軽減されることが知られています。
また、長時間座り続けることは健康リスクとも関係しています。
世界的にも、「座りすぎは第二の喫煙」と表現されることがあるほどです。
もちろん貧乏ゆすりだけで健康問題が解決するわけではありません。
しかし足の筋肉を動かすことで血流を促し、同じ姿勢を続けることによる負担を多少やわらげる効果は期待できます。
だからといって、
「じゃあ会議中もずっと貧乏ゆすりしていいんだ!」
という話ではありません。
周囲への配慮は大切です。
ただ、
貧乏ゆすりをしてしまう自分を必要以上に責める必要もないのです。
それだけ体が
「少し動きたい」
とサインを出しているのかもしれません。
もし足がソワソワしてきたら、
貧乏ゆすりを我慢するより、
立ち上がって少し歩く。
ストレッチをする。
階段を使う。
そんなふうに体を動かしてあげるほうが理想的です。
人間は思っている以上に、「じっとしていること」が苦手な生き物です。
だからこそ、座りっぱなしを避けて、こまめに動く習慣を持つこと。
それが集中力にも健康にもつながっていくのだと思います。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



