「推し」の存在の大切さ。~札幌心療内科コラム

恋愛心理学やメンタルヘルスの研究において、
恋人にたいして思いやりをもって行動するロマンチックなふるまいは、
自分自身のうつ症状をやわらげることが分かっています。
面白いのは、心が満たされるのは「相手から愛されたとき」だけではない、という点です。
むしろ、「自分が相手を大切に想い、その人のために行動しているとき」にこそ、
人間の脳内では幸福感をもたらす脳内物質がドバドバと分泌され、ストレスに対する強いバリアが作られます。
「…でも、自分にはそんな現実の恋人はいないし……」と落ち込む必要はまったくありません。
なぜなら、ときめく相手は推しでも まったく同じ効果が得られるからです。
つまり、「実際に恋人がいなくても、好きな相手に行うような振る舞いをする」だけでも、うつになりにくくなるのです。
ライブで声援を送る、グッズを大切に飾る、魅力を熱く語る。
これらはすべて、大好きな恋人にロマンチックに振る舞っているのと脳内では同じ状態です。
だからこそ、「推し」を愛でることはとっても大切なんですね。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



