最近、物忘れが多くて、認知症じゃないかと心配という方へ。~札幌心療内科マンガ

◆ 物忘れ=認知症、ではありません
「最近、物忘れが多い気がする…」
「もしかして認知症なのでは?」
そう心配して、メンタルクリニックを受診する方は意外と多くいます。
しかし実際には、
物忘れと認知症は必ずしも直結するものではありません。
人間は誰でも、
・人の名前が出てこない
・さっき覚えたことを思い出せない
・言葉が喉まで出かかっているのに出てこない
といった経験をするものです。
これだけで認知症を疑う必要は、基本的にはありません。
◆ 認知症で問題になるのは「生活への影響」
本当に注意すべき認知症は、
単なる物忘れとは少し違います。
ポイントは、
生活に支障が出ているかどうか。
たとえば
・食事をしたこと自体を忘れてしまう
・同じことを何度も繰り返す
・約束や予定が完全に抜け落ちる
・日常生活の判断が難しくなる
こうした「全体的な記憶の問題」が
生活に影響するレベルで起きる場合です。
つまり、
一部の記憶が出てこないだけ
というのは、よくある現象なのです。
◆ むしろ心配しすぎるほうが問題
実は、
「物忘れを気にしすぎる」ことのほうが
ストレスにつながる場合があります。
「また忘れた…」
「自分はおかしいのでは」
と考えるほど、
不安が強くなり、
集中力や記憶力が下がることもあります。
ですから、
ちょっと名前が出てこない程度なら
あまり深刻に考えないこと。
気持ちをラクにしておくほうが大切です。
◆ 記憶力を高めたいなら「メモ」
とはいえ、
「記憶力を高めたい」
と思う人も多いでしょう。
そんな人におすすめなのが、
メモの習慣です。
人は、
書く
という行為をすると
・情報を整理する
・意識的に覚えようとする
・脳の記憶回路が刺激される
といった効果が生まれます。
そのため、
メモを取るほど記憶は強化されやすいのです。
◆ メモは脳の外部メモリー
さらにメモには、
「脳の負担を減らす」
というメリットもあります。
すべてを覚えようとすると
脳のキャパシティがいっぱいになります。
しかし、
必要なことを書いておけば
脳は安心して思考に集中できます。
つまりメモは
脳の外部メモリーのようなものです。
◆ まずは気楽に
物忘れは、
誰にでもあるものです。
あまり神経質にならず、
必要なことはメモを取りながら
気楽に付き合っていきましょう。
小さな習慣ですが、
意外と大きな効果があります。
ぜひ試してみてくださいね。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



