思ったより本格的に作ってた隣人~札幌心療内科マンガ

◆ 「カレーを食べるとうつが改善する」って本当?
以前、カレーをこよなく愛する方から
「カレーを食べるとうつの症状が改善するのでしょうか?」という興味深い質問をいただいたことがあります。
いや、大好きな食べ物が特効薬になったら最高ですよね。
今回は、カレーとメンタルヘルスの関係について、少し掘り下げて解説します。
◆ 結論:残念ながら「直結」はしません
期待させて申し訳ないのですが、医学的な結論から言うと、
「カレーを食べるだけでうつが治る」といった直接的な効果は認められていません。
うつ病は脳内の神経伝達物質のバランスや、様々な環境要因が複雑に絡み合って起こるものです。
特定の食品を摂取するだけで劇的に改善するという魔法のような話は、今のところ残念ながらないのが現実です。
◆ でも「脳の刺激」としてはアリ!
とはいえ、カレーが全く無意味かというと、そんなことはありません。
カレーに含まれる多種多様な香辛料には、私たちの脳を刺激する働きがあります。
- 嗅覚からの刺激:食欲をそそる豊かな香りは、脳の情動を司る部分に働きかけます。
- 内臓からの刺激:スパイスのピリッとした刺激は、一時的に交感神経を活性化させます。
「なんだか最近、気持ちがどんよりして重いな……」と感じる時、
カレーの刺激が脳にわずかな活力を与え、気持ちを少しだけシャキッとさせてくれる効果は期待できるかもしれません。
◆ 「食べる」より「作る」ほうが脳に効く?
もし、あなたが「少しでも脳を元気にしたい」と思うなら、
レトルトで済ませるのではなく「カレーを自分でつくる」ところから始めてみるのがおすすめです。
実は、料理という作業は非常に高度な脳のトレーニングになります。
- 計画を立てる:材料を買い、手順を考える。
- 五感を使う:具材を切る音、炒める香りを確かめる。
- 集中する:火加減や味付けに意識を向ける(シングルタスクの繰り返し)。
このように、手を動かして何かを作り上げるプロセスそのものが、脳を活性化させ、達成感を生んでくれます。
これも一つの「心の栄養」になります。
◆ まとめ
- カレーが直接的にうつを治すわけではないが、スパイスによる脳への刺激効果はある。
- さらに脳を活性化させたいなら、「作るプロセス」もセットで楽しむのがベスト。
あまり気負わず、「今日はちょっと刺激が欲しいな」という時に、美味しいカレーを味わってみてはいかがでしょうか。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
★オマケ
ちなみにこちらのマンガでは、カレーを作って幸せになれるかを調査しています!
自分が監修していますので、よければぜひ!

生きるのがしんどい女が「幸せになれそうなこと」をやってみる話 (コミックエッセイ) Kindle版
タワシ(著), ゆうきゆう(監修)



