幸福かどうかは、実は「イベントより内面」という話。~札幌心療内科コラム

あなたは幸福でしょうか。
それとも不幸でしょうか。
そう聞くと、多くの方が
「いや、楽しいこともないから、不幸だよ」とか
「つまらないことばっかりだから、幸せじゃない」とか答えると思います。
しかし果たしてそれは正しいのでしょうか。
実はハーバード大学の心理学者マシュー・キリングスワースの調査によると、
人間の大半は
「今の現実ではない別のことを考えている」
状況だということが判明しました。
いわゆる
「過去や未来など、何か別のことを考えて、現実にたいして上の空」
という状態です。
さらにさらに。
その上の空の状態でいるとき、人は往々にして「不幸」だと感じていることが分かったのです。
すなわち、幸福か不幸は、できごとによって決まっているわけではなく。
「今の現実に夢中であれば幸福、上の空であれば不幸」
だと考えられるのです。
たとえば好きなアイドルのライブに参加していれば、当然「幸福」でしょう。
しかしそれは「好きなアイドルのライブだから」というより「それに夢中になれているから」幸福なのです。
たとえそのライブでも、別のお客さんとケンカをしたとか、何かふと気になることができたりして、ライブに夢中になれないことがあったら、「不幸」になってしまうかもしれません。
またたとえ退屈な仕事だったとしても、その仕事で何か面白い部分が見つかって夢中になれたら、やはり「楽しい、幸せだ」と思うことも多いのではないでしょうか。
重要なのは、外からのできごとそのものではなく「夢中になっているかどうか」なのです。
よってあなたが今何をしているにしても、「とりあえず今、楽しんでみよう」と思うのは何より大切。
そのために有効なのは「今から1分でいいから、これだけに集中してみよう」と時間を区切ることです。
そう思うだけで、不思議に「幸福」を感じられることができるはず。
ぜひ試してみて頂ければ幸いです。
(完)



