ビュッフェやゲームと人生の違い~札幌心療内科コラム

あなたは人生が退屈でしょうか?
もし退屈と感じているなら聞きましょう。
あなたがビュッフェレストランに行ったら、一品だけをひたすら何回も取って食べる……ということは絶対なく、ほぼ間違いなく、大半料理を味わおうとするはずです。
またゲームでも同じ。
自由度の高いゲームだったら、おそらくゲーム内における大半のミッションやイベントをこなして、できるかぎりゲームを楽しもうとするはずです。
しかし、人生において、そのような食べ方やプレイをしている人というのは、非常に珍しくなります。
たいていが、同じような日々を繰り返し、
「退屈だ…」
「つまらない…」
と愚痴ています。
それでいて、何か新しいことをやるのを面倒くさがります。
この差はいったい、なぜなのでしょうか?
一番の理由こそが「人間の本能」です。
実は人間には「変わらない」ことを求める本能があります。
変わらないということは「安定」の裏返し。
そして安定していれば、少なくとも死ぬ確率は大幅に下がります。
だからこそ、「変わったこと」や「余計なこと」は、少しでも「やりたくない、面倒だ」と望んでしまう傾向があるのです。
よってあなたの「面倒」という気持ちは、あなたがダメとかではなく「本能の一つ」だと考えて、気持ちをラクにしてください。
重要なのはここからです。
人間の本能は、それだけではありません。
それこそ「他の体験も楽しみたい」という「好奇心」も、同時に持っています。
ビュッフェやゲームでワクワクするのもそれが理由です。
重要なのは、チャレンジしてみたいことのうち、
「労力が限りなく少なく、リスクも限りなく少ない」
状態のものを、一分程度でもいいので実行してみること。
それなら「面倒なことをしたくない」という本能に引っかからず、行動しやすくなります。
そして一つでも成功体験を学べば、そのあとの行動もやりやすくなり、世界も広がっていく可能性があります。
ぜひぜひ試してみましょう。
(完)



