「女か、虎か?」という心理テスト~札幌心療内科コラム

あなたは「女か、虎か?」という話をご存知でしょうか。

ある国で、身分の低い男が、王女と恋愛関係になりました。

国王は怒り、その男を逃げ場のない闘技場に閉じ込めて
「目の前にある二つの扉のうち、一つを開けよ」
と命じました。

片方には、若くて美しい女。こちらを選んだら、自由放免かつ、その女と結ばれることができます。

しかしもう片方には、虎。
当然ですが、食べられてしまいます。

どうなるか。

ここで男の恋人である王女は、必死に「どっちの扉が女で、どっちが虎か」を調べました。

そしてついに、その答えを知ることができたのです。

さぁ、ここからです。

今、闘技場にいる男に、国王は命じます。

「さぁ、扉を選べ!」

たくさんの観客の中に王女もおり、男は王女と目があいます。

王女は男に、こっそり合図をします。

「右の扉を開けなさい」

さて問題です。

右の扉にいたのは、女と虎、どっちだったでしょうか!?

A「えっ!? 女でしょ? 虎だったら死んじゃうもの。助けようとしたんじゃないの?」

そう思うあなたは純粋な方です。素晴らしいです。
ぜひその気持ちを大切にしてください。

B「虎だったんじゃない?」

あなたは不純です。
いえ逆に、もっとも人間らしい思考をしているとも考えられます。

たぶんAを選んだ方には、Bを選んだ方の思考が分からないかもしれないので説明をしますと…。

王女にとって、もしも男が、虎ではなく女の扉を開けた場合…。

恋愛関係である、すなわち好きだった男が、自分よりも若くて美しい女と関係を持ち、どこかに行ってしまう…

それはもしかして、男の死よりもつらいことかもしれない。

だったら、死んだ方がまだ…!

そう思った可能性がある、ということです。

どうでしょう。
この思考、男女逆で考えるなら…

夫にとって、愛する妻が同じように闘技場に閉じ込められて…。

片方の扉に「虎」。
もう片方の扉に「若いチャラ男」。

めっちゃ悩みどころだと思います。

いや特殊な趣味がある方は「若いチャラ男だ!」とかなっちゃうかもしれません。たとえを間違えた。

まぁ「別の男」くらいに思ってもいいかもしれません。

もしくは、男女以外のたとえをするなら…。

「自分が頑張って働いてきた勤め先から、突然に解雇を言い渡された。

このときに

A「その会社がもっと優秀な人を雇って、さらに業績アップ」
B「その会社が内部告発などで潰れてしまう」

という場合…。

いやこれもB選んじゃう人が多そうですね。
またたとえに失敗した。

何にせよ、自分が結ばれないと思った相手が、より幸せになるか、死ぬか。

うまいバランスでイメージして考えて頂ければ幸いです。

ちなみに「女か、虎か?」の結末はどうだったか、気になりますよね?

これ実は、「描かれていません」。

まさに「答えは読者の想像におまかせします」という状況です。

とりあえず、もし恋愛関係の相手とトラブルになりたくない場合、この「女か、虎か」の話を出してみて、

「キミが(あなたが)王女だったらどっちの扉を示す?」

と聞いてみるといいかもしれません。
迷いなく

「そんなの虎一択じゃん」

と答えたら、まぁ、深入りしない方が良いかもしれません。

ちなみに自分が闘技場の男だったら、なんかもうグルングルン思考してしまい、王女が女を示してくれてても、逆だと思って虎開けて食べられちゃうかもしれません。

王女も失望。

何にせよ何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

(完)