とにかく宣言してしまえという話~札幌心療内科コラム

◆ 三日坊主をやめる、一番シンプルで強力な方法。
これをやる、と心に誓ったはずなのに、いざその時が来ると「まあ明日でいっか……」と自分に言い訳をして、
ついつい先延ばしにしてしまう。
自分の意志の力だけで自分をコントロールするのは、想像以上に難しいものです。
そんなとき、根性やモチベーションに頼るのをやめて、一瞬で「やらざるを得ない環境」を作り出す最強の心理ハックがあります。
今回は、なぜ「口に出すだけ」で行動力が爆発するのか、その裏側にある心理学のヒミツをお話しします。
◆ 脳に強力なブレーキをかける「一貫性の原理」
心理学には、人間関係の心理を解き明かした『一貫性の原理』という有名な法則があります。
人間には、「自分の言葉や態度、信念を、一度決めたら最後まで突き通したい」という強い心理的欲求が備わっています。
一人で「頑張ろう」と思っているだけなら、途中でやめても誰にもバレないため、脳はすぐにラクな方へと逃げてしまいます。
しかし、たった一人にでも「私、これやります!」と伝えるとします。
そうすると、
もしここでサボってしまうと、「言ったこととやっていることが違う、カッコ悪い自分」になってしまうため、
脳がそれを強烈に嫌がるのです。
面白いことに、相手があなたの宣言を熱心に応援してくれていなくても、
あるいは内容をすっかり忘れていたとしても効果は変わりません。
「誰かに見られている(かもしれない)」という心理的なプレッシャーそのものが、
あなたの行動を促すきっかけになるのです。
◆ 根性に頼らず、仕組みに全振りすること
人間というのは「必要に迫られていない機能」は使わないようにできています。
進化の過程で、無駄なエネルギーを使わないように脳がサボる機能を極めてるわけですから、
三日坊主になるのはあなたの根性が足りないからではなく、人間の仕様(スペック)なんです。
だからこそ、根性論で自分と戦うのはやめて、「やらざるを得ない環境」を作り出しましょう。
もしみなさんが「どうしても明日からこれやりたい!」と思うものがあるなら、
「明日からこれやるわ」と、今すぐ誰かにLINEの一通でも送ってみてください。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



