自分にもっと優しくしよう、という話。~札幌心療内科コラム

あなたは、自分にどんな言葉をかけていますか?

仕事で失敗したとき。
勉強が思うように進まなかったとき。
誰かとうまくいかなかったとき。

「こんなんじゃダメだ。」

「もっと頑張らないと。」

そんな言葉を、自分に向けていないでしょうか。

もちろん、自分を奮い立たせる言葉が必要な場面もあります。

でも、その言葉を毎日浴び続けたらどうでしょう。

もし大切な人が落ち込んでいるときに、

「もっと頑張れ。」

「まだ努力が足りない。」

とだけ言い続けたら、相手は元気になるでしょうか。

きっと、多くの人はそうしません。

「ここまでよく頑張ったね。」

「今は少し休もう。」

「大丈夫。また少しずつ進めばいいよ。」

そんな言葉をかけるはずです。

それなのに、自分に対してだけは、とても厳しくなってしまう人がいます。

心理学では、

セルフ・コンパッション

という考え方があります。

これは、「自分に甘くする」ということではありません。

苦しいときこそ、親しい友人に接するように、自分にも思いやりを向ける姿勢のことです。

実際にセルフ・コンパッションが高い人ほど、
ストレスが少なく、落ち込んでも立ち直りやすいことが、多くの研究で報告されています。

頑張ることは大切です。

でも、頑張るためには、心を回復させる時間も同じくらい大切です。

だからこそ、

「このままでも大丈夫。」

「今日も十分頑張った。」

そんな言葉を、自分にも少しだけかけてあげてください。
優しい言葉は、人を前に進ませます。

それは、他人だけではありません。

あなた自身も同じなのです。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)