才能について悩んだときに思い出してほしいこと。~札幌心療内科コラム

人生には、才能がある人と、ない人がいる。
そんなふうに思ってしまうことがあります。

「あの人は頭がいいから。」

「あの人は運動神経がいいから。」

「あの人はセンスがあるから。」

もちろん、生まれ持った能力や環境によって、有利・不利があるのは確かです。
でも、長い目で見ると、それ以上に大きな差を生むものがあります。

それは、

「進み続けられるかどうか」

です。

たとえば山登りを考えてみてください。

頂上までの道は長く、ときには急な坂もあります。

疲れたら休んでもいいですし、
景色を眺めてもいい。
途中で座ってお弁当を食べてもいいです。

大切なのは、完全に引き返さないことです。

少しずつでも前へ進んでいれば、いつか必ず頂上に近づいていきます。
逆に、どれだけ才能があっても、途中で歩くのをやめてしまえば、ゴールにはたどり着けません。

心理学でも、人の成果は才能だけではなく、粘り強く続ける力にも左右されることが知られています。

心理学者アンジェラ・ダックワースは、この力を「グリット」と呼びました。

グリットとは、長期的な目標に向かって情熱と努力を続ける力のことです。

もちろん、グリットがあれば何でも叶う、というわけではありません。

才能や環境や運も関係します。
でも、それでも続ける力が大きな武器になることは確かです。

途中で休む日もあるでしょう。
失敗する日もあります。
やる気が出ない日だってあります。

でも、それは「終わり」ではありません。

少し立ち止まっているだけです。

また歩き出せばいい。

人生は短距離走ではなく、マラソンのようなものです。

速く走る人が必ず勝つとは限りません。

最後まで進み続けた人が、ゴールに近づいていきます。

だからもし今、

「自分には才能がない。」
「向いていないかもしれない。」

そんなふうに思っていたとしても、あまり気にしすぎなくて大丈夫です。

才能があるかどうかを考えるよりも、

「今日は一歩だけ進もう。」

そう考えるほうが、未来は少しずつ変わっていきます。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)