やる気が出ない………という人向けの話。~札幌心療内科コラム


「やらなきゃいけないのに、どうしてもやる気が出ない。」

そんな経験は誰にでもあります。

勉強も、仕事も、運動も。
頭では「やった方がいい」と分かっているのに、体が動かない。

すると、
「自分は意志が弱いんだ」
「もっとやる気を出さなきゃ」と考えてしまいがちです。

でも実は、それは少し順番が違うのかもしれません。

多くの人は、
「やる気が出たら行動する」と思っています。

しかし心理学では、その逆の考え方がよく知られています。

「行動するから、やる気が出る」
というものです。

実際、人間の脳には「作業興奮」という性質があります。
これは、何かを始めると脳が少しずつ活性化し、集中力ややる気があとからついてくるという働きです。

つまり、最初から100%のやる気を待つ必要はありません。
むしろ、ほんの少し動き始めることが大切なのです。

そこでおすすめなのが、

「とにかく1分だけやる」というルールです。

机に向かって1分だけ勉強する。

パソコンを開いて1分だけ仕事をする。

本を1ページだけ読む。

そう決めて始めてみる。

すると、不思議なことに、
「せっかく始めたし、もう少しだけやろうかな」
という気持ちになり、そのまま続けられることが少なくありません。

やる気というのは、最初からどこかに存在しているものではなく、

小さな行動によって呼び起こされるものなのです。

だから、

「やる気が出ないからできない」

ではなく、

「少しだけ始めてみよう」
と考えてみてください。

たった1分でも行動できたなら、それは立派な一歩です。

その一歩が、あなたの心の中にある「やる気」を目覚めさせてくれるかもしれません。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)