感謝の気持ちが大切という話。~札幌心療内科コラム


「人は感謝すればするほど幸せになる!!」とよく聞きますが
「そんなの綺麗事でしょ??」と冷めた気持ちになってしまうことってありませんでしょうか。

しかし、心理学的な視点から見ると、感謝は単なる道徳的なお説教ではありません。
実は、私たちの脳とメンタルを最悪な状態から守るための、非常に実用的な「防御システム」なのです。

アメリカのミシガン大学の心理学者ニール・クラウス博士らが、
人々の健康状態や心理的変化を追跡した非常に興味深い調査があります。

それによると、日頃から感謝の気持ちをあらわす習慣がある人は、
そうでない人に比べて明らかにうつの症状が少なく、気持ちの安定度も高いということが判明しました。

「感謝の気持ちを抱いてる人はうつになりにくい」というのは、統計データでもはっきりと証明されている科学的な事実なのです。

とはいえ、イライラしているときに「心から感謝しろ」と言われても、そんなに簡単に気持ちは切り替わりません。

そこでおすすめなのが、気持ちが追いついていなくても、まずは形から入ってしまうことです。

難しく考えず、まずは何にでもいいから『ありがとう』と口に出して言ってみてください。

まずはコンビニの店員さんに「ありがとう」

お茶を飲んで「あー、美味しい、お茶を作ってくれた人ありがとう」

そして「生きてる自分、ありがとう」などなど…

人間の脳には、自分の発した言葉に合わせて、その後から感情の辻褄を合わせようとする性質があります。
「気分」が言葉を決めるのではなく、先に言葉を出してしまうことで、脳が勝手にイライラのスイッチをオフにしてくれることもあるのです。

毎日憂うつとした気分が続いている…そんな方はぜひお試しください。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)