「ほぼ父の遺伝子」だけがシャレになる件について。~札幌心療内科コラム

こんな「ほぼ父の遺伝子」というシャツが売れてるようです。
興味もって検索したのですが、逆に「ほぼ母の遺伝子」というのは売られていないようでした。
これは一体なぜなのでしょうか。
それは「ほぼ父の遺伝子」は「ほのぼの」したエピソードになりますが、逆は地獄だからです。
言うまでもありませんが、母親は間違いなく自分の子供を産めます。
しかし父親にとって、その子供が間違いなく自分の子供か、というのは、検査でもしないかぎり、決して証明できません。
そして当然ですが、「自分の子供であってもなくても一切気にしない(ある意味優しい?)男性」の遺伝子は、当然ですが、「他の父親の子供」だった場合に遺伝子を残せませんから、自然界から消えていきます。
すなわち我々は「自分の子供じゃないと絶対イヤだ!」レベルに思っちゃう遺伝子を持っていて当然なのです。
だからこそ、母親は「このコはお父さんに似てるー!」と必要以上に話すようになります。
それによって父親に「あなたのコだから、責任もって投資してね」というアピールです。
なので子連れが歩いているときに、
「あらお父さんにソックリねー!」
はその方向性に沿うので成立しますが、
「あらお母さんにソックリ! お父さんにはあまり似てないわねー!」
というのは、お父さんにとって「シャレにならない」状態になるので、あまり言われません。
それを反映してか、この「ほぼ父の遺伝子」というシャツだけが存在していると考えられます。
何にせよ、あまり子育てに関わらないとか、子供に関心が少なくなってきてるご主人をお持ちの奥様は、さらに全力で「そっくりー!」とアピールしてみるといいかもしれません。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



