グルメマンガが「すごい料理」から「日常料理化」している件について~札幌心療内科コラム
自分自身、色々なマンガ読むんですけども。
そのうちひとつに
「グルメマンガ」
というものがあります。
読んで字のごとく「色々な食事」について扱うマンガです。
そして思うんですが、昔と今で、このグルメマンガの方向性が、少しずつ変化している気がするんですよ。
たとえば昔は作中で
「すごい料理」
が扱われることが多かった気がします。
「すごい高級な●●の食材!」とか。
「あの食材のすごい調理法!」とか。
代表的なのですと、たぶん一番有名なグルメマンガ「美味しんぼ」では、「究極のメニュー」と「至高のメニュー」という料理対決などしていました。
どうでもいいですが「至高」ってワード、このマンガ以外で使われてるの見たことないです。
また「中華一番!」というマンガでは、超巨大なシュウマイを作るとか、万里の長城を使ってチャーハンを作るとか、「スケールの巨大な方がおいしい」という謎ルールによって少年たちの心をつかんでいました。
何にせよ「普段の料理では食べられない、すさまじくおいしいもの」がテーマとして出てくることが多かったと記憶しています。
ただ、現在のグルメマンガって、
「普通の食事」
が扱われることが多くなってる気がします。
「普通に食べる焼き鳥が、じんわりおいしい」とか
「卵かけご飯が、あらためておいしい」とか
「カップラーメンが、じっくり落ち着く味」とか。
いや、悪いとかじゃないんですよ!?
ただ、何でしょう。
ふと思うこととして、昔はバブル景気とかもあって、
「とにかく高級なもの!」
「すごいもの!」
みたいな憧れが強く、結果的に高級志向やゴージャス志向のマンガが増えたのかなと。
逆に今は景気低迷とか、物価の上昇とかもあって、「普通のもの」を味わう、という方が、読者の共感を得やすくなってきてるのかな、と。
「あぁ、たしかに味わえばカップラーメンも本当においしいよなぁ」とか
「普通の白米が、普通においしくて、それが一番だよなぁ」とか。
誰でもすぐに幸せを感じられる。
心理学的には「マインドフルネス」というものがありますが、これはすなわち
「今得ている感覚をより深く味わうこと」
の大切さを味わっていくテクニックです。
そしてこれは、心の平安や前向きさのために大変重要だと言われています。
そういう意味では、結果的に、現代のグルメマンガの方がマインドフルネス的には理にかなっていて、「いいこと」なのかなぁ? と思えている自分がいます。
ぜひみなさんも、日常的な食べ物の喜びを、さらに味わって食べることをオススメします。
まとめになったのか不明ですが、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



