自分のことを赤ちゃんだと思え!~札幌心療内科コラム

よくネットでは
「大人なのに何やってんだ」
「大人ならそれくらいガマンしろ」
みたいな論調を目にします。

しかし精神科医をしていて思いますが、人間の心って、年齢と共に、必ずしも成長しません。

たとえばツラいことがあったときに、子供はすぐ泣いたり、怒ったりしますよね。

大人になったら、もちろんすぐ泣いたり怒ったりする人は少なくなります。

でもそれは、決して「強くなったから」ではありません。

ただ、何度も同じようなことがあったから「鈍くなった」だけだったり、

または理性で

「ここで泣いたらとんでもないことになる」
「怒ったら後からどうなるから」

と考えて、その感情を抑え込んでいるだけです。

決して、苦しかったり大変だったりしたときに、「心が一切ダメージを受けない」というワケではないのです。

いえ、「それもふくめて成長だ」と考えることもできるかもしれません。

しかし成長だって、パーフェクトでありません。
時に疲れてしまうことだってあるでしょう。

そんなときこそ、たまには「自分が子供だと思って、甘やかしてあげる」こと。

好きなことを一日やってみたり、もう「何もしない時間」を作ってみたり。

あなたが小学生や幼児の時代だったら、それができたら幸せだっただろうなぁ、と思うことをやってみてください。

それだけであなたの気持ちが少しずつでも癒やされて、明日からまた生きよう!と思えるはずです。ぜひ。

(完)