風来のシレンに学ぶ、最強のダイエット方法~札幌心療内科コラム
「風来のシレン」というゲームをご存知でしょうか。
シレンという主人公が、ダンジョンを潜っていき、色々な武器を集めつつ敵と戦い、最深部である99Fを目指していく…という内容です。
このゲームの最大の特徴は
「途中で死んでしまうと、今まで集めたすべてのアイテムを失い、またレベル1でスタートから始めないといけない」
という点です。鬼畜ゲームです。
とはいえ、そのスリルがたまらない、というプレイヤーたちが非常に多く、自分自身、おそらく人生で一番長い時間プレイしているゲームシリーズです。
さてこのゲームの中に「満腹度」というパラメータが存在します。
最初は100%から始まり、歩くたびにそのメーターが減っていき、0%になると、一歩ごとに体力が減っていきます(すなわち死ぬしかありません)。
ここで「おにぎり」というアイテムが存在し、「大きなおにぎり」の場合は満腹度が100%、「(小さな)おにぎり」という場合は50%回復します。
バリエーションで「腐ったおにぎり」というものもあり、これは満腹度はそれなりに回復するのですが、同時に毒を受け、シレンが弱くなってしまいます。
しかし敵の炎や爆発を受けると、「焼きおにぎり」というアイテムにかわり、こうなると食べても毒は受けません。
個人的に、腐ったおにぎりをいかに焼こうが、やっぱり食べたら毒はあると思うんですけども。
まぁ、今回、重要なのはそこではありません。
実際、満腹度はフルで100%。
そして「大きなおにぎり」は一回食べたら、それが100%回復します。
この前提で、プレイヤーは「いつ」おにぎりを食べるでしょうか?
当然ですが、満腹度「0%になってから」です。
もし10%や20%で食べたら、「ムダになってしまう」からです。
一歩の間違いでも死につながるゲームですから、もう大半のプレイヤーがこの戦略を取るはずです。当然です。
しかし現実において、私たちはこの戦略を取っていません。
少しでも小腹がすいたと感じたら、すぐに何かをつまみますし、また
「お昼になった」とか
「三時のおやつだ」とかで、何かを食べるのが当然です。
間違いなく、満腹度が50%や70%程度で、何かを食べています。
これ、実はダイエットにおいてかなり「良くない」ことなのです。
フィレンツェ大学のマリオ・チャンポリーニ教授の研究によると
A「時間だから空腹感に関係なく食事をする」
B「胃がグーッと鳴るなど、明確にお腹が減ったと感じたときに食事をする」
という2グループを比較した場合、Bは大幅に体重減少に成功し、さらに健康指標も大幅に改善する、ということが分かりました。
まさに「満腹度0%になってから食べる」という状況こそが最強、ということになるのです。
よって普段から、何かを食べてみたくなったときに
「今本当に満腹度0%か?」
と考えてみることが重要。
そして「0%ではないなら、少し待とう」と思うことが大切です。
この発想でいれば、確実にダイエットしやすくなります。
いえもちろんそれでも食べたくなってしまうことはあるかもしれません。それでも「今は満腹度何%か?」と考えることで、少しでも食べる回数や量は減っていくはずです。
ぜひぜひ覚えておいて頂ければ幸いです。



