永遠に続く「おはようございます」の話~札幌心療内科コラム

昔、仕事のビルに守衛さんがいて、通るたびに

「おはようございます!」
「おはようございます!」

とあいさつし合うんですが。

何度も聞いているうちに、その守衛さんの言い方に、ふと「えっ」と思うことがあったんですよ。

その守衛さんの
「おはようございます!」
は、

ラストの「す」が、すごく長いんです。

「おはようございまスウウウウ…!」

と。

ラストの「す」が、すごく余韻が長く続くんです。
いつまでも消えない。

どんどん小さくなりつつも、もしかして永遠に続いてるんじゃないかと。
まさか自分が立ち去ったあとも、極小の声で数分くらい続いてるんじゃないかと。

そんなふうに思ってしまうレベルです。

どうしてこう進化したんだろうって思ったんですけど。

よく「あいさつ」って、ハッキリ大きな声でした方がいい、みたいな風潮ありますよね。

片方がハッキリ大きな声で、もう片方が小さな声だと、なんか大きな方が強くて礼儀正しい、みたいな。
もちろん限度はありますけども。

ただこれって、結構大変な道だと思うんです。

我々スタッフにとっては、一日一回程度のあいさつですが、守衛さんはその全員とあいさつしなきゃいけない。

そのたびに「大声」になると、声が消耗してしまいます。

電車の乗務員さんとか、特徴的な声で「ドァシァリヤス」みたいに発声してますけど、あれも声をつぶさないための工夫らしいですし。

ただ守衛さんがそれをやったら「えっ!?」と思っちゃうわけで。

そこで守衛さんは考えた。いやここからは完全に自分の推論ですけど、考えた。

その結果「声を大きく」するのではなく「声を長く」する、という方向に切り替えたのではないかと。

ほら、よくお辞儀も、より長くした方が礼儀正しい、みたいなイメージありますよね。

なので、あいさつもそれと同じ方向性にしたのではないかと。

それであれば、声の消耗も最小限で済みます。

その結果、今の

「おはようございまスウウウウ…!」

にたどりついたのではないかと。

そんな進化論を思いつきました。

合っているかどうかは不明です。

実際に自分自身、そのスキルを取り入れて、要所要所で言ったりしてみてます。

「ありがとうございまスウウウウ…!」
「お疲れ様でスウウウ…!」

なんか言ってるたびに、楽しくなってきます。
自然と「ドヤ顔」の表情になるというか。

軽い依存なのかもしれません。

とりあえず、あいさつにマンネリを感じてる方はぜひ試してみてください。