就職面接を受けにきた阿修羅の女性。~札幌心療内科マンガ

◆ 手が何本あっても、あなたの脳は「一つ」だけ
「メールを返しながら電話に対応し、さらに次の会議の資料をめくる……」
現代社会では、こうした「マルチタスク」ができる人こそが有能だと思われがちです。
しかし、実際のところはどうでしょうか。
画像にある彼女のように、たとえ阿修羅のごとく何本もの手があったとしても、
「マルチタスク苦手です……」と脳が悲鳴をあげているのが私たちの本音ではないでしょうか。
今回は、なぜマルチタスクが「効率の罠」なのか、
そしてどうすればサクサク仕事を片付けられるのかについて解説します。
◆ マルチタスクは脳を「バカ」にする?
驚くべきことに、スタンフォード大学などの研究によれば、
マルチタスクは効率を上げるどころか、
生産性を40%も低下させ、IQを一時的に10ポイント以上下げてしまうという結果が出ています。
実は、人間の脳は複数のことを同時に処理するようにできていません。
「同時にやっている」と思っているのは、単に脳が猛スピードで「意識の切り替え」を繰り返しているだけなのです。
この切り替えのたびに脳は膨大なエネルギーを消費し、バッテリー切れのような状態になってしまいます。
これでは、どれだけ手があっても足りないと感じるのも当然です。
◆ 秘訣は「シングルタスクの数分間」
仕事を効率良く進めるための最も重要なルールは、
マルチに動くことをやめ、「シングルタスクの繰り返し」に徹することです。
具体的には、新しいタスクが割り込んできても、まずは今の作業を止めないこと。
「今はこれだけ」と決めて、数分単位で一つのことに意識を全集中させます。
◆ 割り込みには「ちょっと待って」と伝える勇気を持つ
とはいえ、仕事をしていると周りから話しかけられたり、急ぎのチャットが飛んできたりしますよね。
この時、すぐに意識を向けてしまうのがマルチタスクの入り口です。
もし切り替えが大変だと感じたら、「今はこれに集中しているから、少し待って」とハッキリ伝える勇気を持ってください。
あなたの脳を守れるのは、あなただけです。
「手が何本あったとしても脳は一つ」という事実を受け入れ、
一つずつ丁寧に片付けていくことが、結果として一番の近道になります。
◆ まとめ
- マルチタスクは脳に過度な負荷をかけ、IQや生産性を大きく低下させる
- たとえ手が多くあっても、脳の処理能力には限界があることを自覚する
- 「シングルタスクの繰り返し」を意識し、数分単位で一つずつ終わらせる
- 急な割り込みには、自分の集中を守るために「待ってもらう」ことも必要
まずは深呼吸をして、目の前の一枚の書類、一行のメールに全神経を注いでみてください。
仕事へのストレスを少しだけ緩和してくれるかもしれません。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



